ミサワブラック!!

Twitterに揉めそうなことを書くとフォロワーが減るから、揉めそうなことはここに書く。文句があるやつははてブで言いやがれ!


なぜ、青二才が雑でも多種多様なネタで記事を書くのか?

前回の記事で、こんな自己分析した。 

要するに…雑でかつ敵を作りやすいのが弱点。 形にする力もあるし、いい素材を拾ってくる能力も高いし、話として盛り上がる形も作れるんだけど…題材によっては、思考力や敵を作っちゃいけないことが求められるテーマは苦手。 よく言えば、リアルなんだけど、悪く言うと取扱の難しいテーマを僕のやり方でやると炎上したり、ありふれてしまう。

情報の嗅覚は鋭いけど、思考の詰め方が甘いのが僕の弱点 - ミサワブラック!!

 

この自己分析を書くきっかけになった人が、次にこんな課題を出した。

 

情報の嗅覚は鋭いけど、思考の詰め方が甘いのが僕の弱点 - ミサワブラック!!

うん、三沢さんはよくわかってるよね。しかしそれでもなぜ自分が苦手な雑なジャンル語りや雑な社会論や、経験の浅い恋愛論みたいなところをやりたがるのか、を分析されると面白いかも?

2018/03/31 09:39

 これねぇ…ぼくがぼくであるがゆえに、得意な記事も雑記事も書くんだよ…。

 

ぼくのブログが伸びたのは、男性や知識人の読者からは「レビューやオフレポのうまさから、青二才は伸びた」「だから、青二才はエラーしない範囲を徹底的に守り抜いたほうが強い」と思われがち。そして、それはある程度正しい。

でも、女性の読者からすると 「何に対しても、それなりのクオリティのものを出してくるし、何を書いてくるか読めないほど守備範囲が広いから、接点もできたし、頭の良さも伝わってくる」と思われてる。

 

自己分析で書いた記事に、対比として、ぼくの周りのインテリ層の特色や女性ブロガーの特色を書いた。

インテリ層の人達は、精巧に作り込むのが得意な半面でマスを拾い上げたり、話を面白くするスキルはあまり高くない。

女性ブロガーさんはみんなが共通して面白いと感じることを拾い上げるのが得意な半面、記事を書く前から、相手の予想やキャラ像を裏切る記事を書くのが苦手。

だから、インテリ層からすると

「いい記事書けるのに、わざわざマイナスまで出すのは損だ!別に目立たなくてもいいから堅く堅く作り込めるものだけやったほうがいい。その方が叩かれないし、儲かる

という話だし、逆に女性ブロガーからすると

何が出てくるかわからないところが面白い!雑だと言われがちなものも一定水準には届いているし、」

 

 

そもそも、青二才はどの程度雑なのか?

ぼくに助言した人が、雑だと言った
・ジャンル語り
・社会論
・恋愛
…実は、明後日の方向のクオリティではなく、「あなたのレベルで、その記事でトップ層に食い込んだり、本を出して作家活動するのは難しいよ」というレベルでの雑さだからね?

 

ただ、ここで重要なのは…ジャンル語りは確かに地雷だから踏まないほうがいい

仮にプロの域に達したとしても、得るものが少ない。(だから、各ジャンルの評論系の人って少ないでしょ?)
また、ぼくのジャンル語りは絶対的なインプット量を入れられないから、納得する人も少ない。

 

だから、ジャンル語りは確かに減らしたほうがいい。

 

ところが、社会論や恋愛については…メジャーなところで書かれているライターのレベルがそもそもぼく以上に雑!!

 

警視庁、厚労省、総務省統計局、企業のIR情報からデータを取ってきたら嘘だとわかるような話が、テレビやウェブメディアでは平気でまかり通っている。

だから、データを取ってきて「いやいや、このぐらいは調べようよ!公開されてる情報で、十分わかることでしょ!!」と言ってる。

 

…これは、どんなしょぼい大卒でも、できるはず。

テレビに出ている人は、お笑い芸人とアイドル以外は全員例外なくMARCHや国公立以上の学歴だから、当たり前のようにできてしかるべきことなんだけど…わかった上で嘘を並べ立ててる。

 

僕よりももっと省庁や企業のソースを丁寧に分析できる人からすると雑だよ?
でも、それ以上雑なものが平気でまかり通っているから、「このぐらいは書いておかないとな」と思うことで十分意見が通る。

 

ちなみに、嘘が世の中を良くしているならいいんだけど…嘘みたいな報道が世の中を良くしてないように思っている人は多くて、こんなつぶやきも。

 そりゃ、そうでしょ!

 

統計的に見たら間違ってるか、解決済みか…そういう問題にばかり噛み付いているのだから、そこに行政や報道にコストをかけても世の中なんかよくなるわけないじゃん!!

 

 

恋愛論は実はストリートな問題

恋愛の情勢はもうちょっとひどい。

恋愛について書いている人ほど恋愛経験が豊富な人の方がむしろ少数派で…いや、恋愛ライターの多くは恋愛経験が豊富でも…ない。

要するに水商売とか、セックスに関わる仕事をしてきたから、数は知ってるんだけど…マスから見るとすごく少数なテーマ。

 

確かに、セックスや捌いてきた異性の数は多いんだろうけど…根本的に、「層」に偏りが出ている。

 

恋愛工学で有名な「僕は愛を証明したい」なんかがいい例なんだけど…アレって、東京都港区では正解よ。

でも、港区から渋谷区・新宿区…杉並区や豊島区ぐらいまで行くと恋愛工学的な理論は通じなくなる。

 

つまり、日本で、恋愛工学がリアルな人って、日本に20万人…多く見積もってもせいぜい200万人ぐらいしかいないわけ。

 

これは二村ヒトシとかもそうで、AV業界と接点があるか、女性向けメディアをごりごり読んでる数万人…そうだなぁ、西新宿と、原宿ぐらいでしかあの人の理論って通らないんだよ。

 

だから、ぼくの女性経験が藤沢数希や二村ヒトシよりも少ないのは認める。

でも、ああいう人の恋愛論がマスかと言われたら、読み物として面白い半面で、ああいうところに首を突っ込んでる時点で、少数派か、すごくゆがんでるわけ。
オタクとは違う意味で。

 

秋葉原とか川崎とか神戸とか…自分の観測範囲にアレが持ち込まれるか、そもそも持ち込むことを可能か考えたら、けっこう厳しいわけ。

 

そこで、自分の街や周囲のオタクが使えそうな恋愛論を作ろう・見つけたなら普及していこうってことで、僕はバチェラージャパンを分析したり、恋愛の記事を書いたりしてる。

 

 

もうちょっと具体的な数字を交えると…統計によると7割は同級生や職場の同僚と結婚するそうだ。

夫婦の「出会いのきっかけ」をグラフ化してみる(最新) - ガベージニュース

 

一方で、恋愛本やその著者がいるナンパや合コンがきっかけ…「街で」と答えた人は5%ほど。

 

僕らオタクは、サークルや習い事と、SNSだから…1割強ってところか?

 

ここで問題なことは、合コンやナンパで交際するやつが、恋愛の本やメディアでは恋愛巧者とされているけど、実は一番の少数派なんだよ…。

 

で、これは結婚相談所で統計とっても、似たような感じの統計が出てくる。

大半のやつは職場・学校・友達からの紹介で、合コンやナンパは少ない。(2年ぐらい前に見つけたデータだから、URLは忘れちゃったけど、そんなもんだった)

 

ここで重要な問題は2つ。

1つは、職場婚・同窓婚のやつにとってナンパや合コンの技術と、趣味でつながって結婚するのとどちらが、実用的なアプローチかという問題。

 

もう1つは、ナンパや合コンに自分からでかけていく、街で声をかけられる積極的だけど結婚できない人と、逆に自分の趣味や生活に手一杯なオタクやスクールカーストが低くて出会いが少ない人…どっちの方が恋愛論が必要か。

 

ぼくが「オタクの恋愛論」「都市部だけど、みんながお金やプライドで恋愛していない程度の都会に必要な恋愛論」を必要と感じるのは、むしろそういう人達こそ、恋愛きっかけの幸せをつかみやすいし、なおかつ恋愛することで人生が変わるから。

 

青二才さんはリアルにしたい

さっきの社会論についてもそうだけど…僕はリアルにしたいんだよ。

統計や社会と乖離がない言論空間を作りたいわけ。

 

社会的なニュースに対しても、恋愛に対しても。

 

それを考えた時に、オタクとして細々とマンガやゲームを紹介するだけじゃすごく無力で、伝えたい人にも伝わらないし、読者も増えていかないわけ。

 

確かに、ジャンル語りをしたり、対比することで敵を作ってしまう記事の構成は良くないから反省したほうがいい。

 

でも、ジャンル単位で雑だと言われても書き続けた方がいいのは、伝えたい人に伝えるためには、「入り口」が必要だから。

 

…僕は恋愛の作品もブログで紹介してる。

でも、それだけだったら、きっとマンガオタクとしてしか本を手にとってもらえなかったと思う。

 

一方で、オタクなマンガも紹介してる。
でも、オタクだけが本を買っても、それはマンガブロガー同士でパイを食い合いしているだけで、主婦層や別のディープな趣味の人にもオタク知識のすごさや、マンガの良さを伝えてこそ、本全体の売上を押し上げる。

 

子育てブロガーが子育てのことを書く時、ママ友や女友達にわかってもらいたいならそれは子育てのことだけを徹底的に掘り下げたほうがいいと思う。

でも、男性にわかってもらいたいなら、夫にしてもらって嬉しかったこと、逆にいらついたこと、あるいは世の中の子育て政策への意見なんかも書いたほうがいいかもしれない。

 

 

何が言いたいかと言うと…

ぼくはオタクにはお金や女性のことでも幸せになってほしいし、
社会論や恋愛論みたいなところで吹き溜まっている人には、もっと深く掘り下げる感覚やデータのとり方を学んでほしいし、
ぼくはオタクから始まってるけど、強くもなりたいし幸せにもなりたいわけ。

 

 

めちゃくちゃごうまんだから、このスタイルでやってる。

自分が一番賢いとは思ってないけど、自分でもわかる嘘が当たり前に通ってるなら嘘を大衆がはねのけてくれるリアルな世界を望むし、自分の街や自分のような人間が使える恋愛論が世の中に少ないならそれを集めて確立したいと思ってる。

 

そのプロセスが雑にならないためにもう一歩掘り下げられるといいんだけどね。

あとは、そのプロセスにいらない不毛なものに関わらない聡明さがもうちょっと手に入れられるといいんだけどね。

 

ただ、やりたい事はブログの中に色々詰め込んでるから、詰め込んでることを全部やろうとする方針は、あんまりずらしたくない…。